腰部脊柱管狭窄症の治療薬とは

内服薬腰部脊柱管狭窄症の痛みやしびれを改善するのに、真っ先に行われるのが薬物療法です。薬物療法といっても特別変わったことをするでもなく、医師が処方したお薬を、毎日決められた量を飲むことで、痛みの改善をはかっていきます。「パブロン、新ルル、ベンザブロック」といった「かぜ薬」を飲んで、かぜを治すのと基本的には一緒です。腰部脊柱管狭窄症の場合は、飲み薬だけでなく、患部に貼る「はり薬」もあります。

具体的には、腰部脊柱管狭窄症の痛みや炎症には「非ステロイド性消炎鎮痛薬」が使われ、足のしびれには「プロスタグランジンE1誘導体製剤」が使われます。「非ステロイド性消炎鎮痛薬」を飲んでも効果がない場合には、「神経性疼痛緩和薬」や「オピオイド鎮痛薬」といった効果が強力なお薬が使われます。

病気を治すうえで、処方されたお薬について詳しく知ることはとても大切です。効果の高い薬は、胃や皮膚に副作用があることもあるので、お薬の注意事項はしっかり読んで確認しましょう。

腰部脊柱管狭窄症の治療に使われるお薬の例
1.非ステロイド性消炎鎮痛薬
2.プロスタグランジンE1誘導体製剤
3.神経性疼痛緩和薬
4.オピオイド鎮痛薬
5.筋弛緩薬(きんしかんやく)
6.ビタミンB12
7.血小板凝縮抑制薬
8.抗不安薬
9.漢方薬

ここに上げた9つのなかから、病気の状態に応じて処方されることが多いようです。
お薬について疑問や詳しいことは、薬局で処方した薬剤師の方に相談すると教えていただけます。

1.非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs エヌセイズ)

・非ステロイド性消炎鎮痛薬とは、ステロイド以外の薬で炎症をとり、痛みを軽減する薬の総称です。
・副作用には、胃腸障害、肝機能障害、腎機能障害があります。

非ステロイド性消炎鎮痛薬のエトドラクとセレコキシブを紹介します。ここで紹介する他にもさまざまなお薬があります。


薬品名の一例
エトドラク(薬品名:ハイペン)
ハイペン錠100mg
出典元:くすりのしおり ハイペン錠100mg


貼付薬 ケトプロフェン(薬品名:モーラス)
モーラステープL40mg
出典元:QLife モーラステープL40mg


モーラステープを貼ったところを日光にあてると、「かぶれる」ことがあります。使用中そして、使用後も日光にあてないように注意が必要です。
モーラステープの腫れ
出典元:喫茶去 恐怖!モーラステープ
参考:NAVER モーラステープの副作用・光線過敏症が恐ろしすぎる


セレコキシブ(薬品名:セレコックス錠)
セレコックス錠100mg
出典元:All Aboutセレコックス錠100mg

非ステロイド性消炎鎮痛薬のひとつとして紹介している「セレコックス錠」は、頭痛、神経痛などさまざまな痛み止めに使われています。腰部脊柱管狭窄症専用の薬というわけではありません。

2.プロスタグランジンE1誘導体製剤

・プロスタグランジンE1誘導体製剤は、間欠性跛行の症状に対して、末梢血管を広げて血流をよくする薬です。 薬品名の一例 リマプロストアルファデクス(薬品名:オパルモン ほか後発品) オパルモン錠5μg 出典元:くすりのしおり オパルモン錠5μg

3.神経性疼痛緩和薬

・神経性疼痛緩和薬とは、末梢神経の障害による痛みを和らげる薬です。 非ステロイド性消炎鎮痛薬より強力です。 薬品名の一例 プレガバリン(薬品名:リリカ) リリカカプセル25mg 出典元:くすりのしおり リリカプセル25mg

 4.オピオイド鎮痛薬

・オピオイド鎮痛薬は、非ステロイド性消炎鎮痛薬では、痛みが治まらないときに使用するお薬です。


薬品名の一例 内服薬 トラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合(薬品名:トラムセット) トラムセット配合錠 出典元:くすりのしおり トラムセット配合錠


貼付薬 ブプレノルフィン(薬品名:ノルスパン) ノルスパンテープ20mg 出典元:くすりのしおり ノルスパンテープ20mg

ノルスパンには強力な鎮痛効果はあるが、副作用も強いようです。

5.筋弛緩薬(きんしかんやく)

・痛みのためこわばってしまった筋肉の緊張をゆるめて痛みを軽減します。 薬品名の一例 クロルフェネシンカルバミン酸エステル(薬品名:リンラキサー) リンラキサー錠125mg 出典元:QLifeお薬検索:リキランサー錠125mg


エペリゾン塩酸塩(薬品名:ミオナール) ミオナール錠50mg 出典元:くすりのしおり ミナオール錠50mg

6.ビタミンB12

・痛んだ神経を修復するのに有効です。

7.血小板凝縮抑制薬

・血液の流れをよくし、神経周辺の血流を改善します

8.抗不安薬

・痛みへの不安を和らげ精神を安定させます。

9.漢方薬

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)、八味地黄丸(はちみじおうがん)、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)


芍薬甘草湯は足がつる時に飲む方が多いようです。腰部脊柱管狭窄症の方には、足の筋肉のこわばりをほぐす目的で処方されることもあるようです。


効果が強いお薬には副作用があります。副作用の予防に、胃の粘膜を保護するレバミピド錠や、胃炎の症状を改善するムコスタ錠が処方される場合があります。

レバミピド錠100mg
出典元:QLife レバミピド錠100mg

ムコスタ錠100mg
出典元:QLift ムコスタ錠100mg

腰部脊柱管狭窄症の治療薬 まとめ

  • 腰部脊柱管狭窄症の治療には、炎症や痛みを抑える薬の「非ステロイド性消炎鎮痛薬」と血の流れをよくする薬の「プロスタグランジンE1誘導体製剤」が使われることが多いようです。
  • 腰部脊柱管狭窄症の治療薬は、腰椎椎間板ヘルニアの症状に使われるお薬とは、プロスタグランジンE1誘導体製剤を除き、基本的には同じです。
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