腰部脊柱管狭窄症とは?|患者が知っておくべきことは3つだけ

Sour candy I腰部脊柱管狭窄症は、背骨の中を通っている神経が圧迫されることにより、足やお尻にシビレや痛みを感じさせる「坐骨神経痛」と、長い距離を歩けない「間欠性跛行」が特徴の病気です。
詳しくは、日本整形外科学会のホームページに載っていますが、「腰部脊柱管狭窄症と診断された」又は「その疑いがある」ときに、知っていた方がよいことを「まとめ」ました。

1.腰部脊柱管狭窄症は特別な病気ではない。
2.腰部脊柱管狭窄症は生死に関わる病気ではない。
3.治療は保存療法から始める。場合によっては手術も検討。

1.腰部脊柱管狭窄症は特別な病気ではない

大日本住友製薬が福島県立医科大学 整形外科 紺野慎一氏の監修のもとに行った40歳以上の男女8万人を対象とした大規模調査で「国内における腰部脊柱管狭窄症の推定患者数は約240万人(40歳以上人口野3.3%)」「240万人の中で腰部脊柱管狭窄症と診断されている患者は推定65万人」と発表されています。引用元:大日本住友製薬

みのもんた氏が腰部脊柱管狭窄症の手術を公表して以来「腰部脊柱管狭窄症」という名称が一般に広く知られるようになりました。著名人では他に、水前寺清子さん、鳥越俊太郎さん、桂歌丸さんが腰部脊柱管狭窄症の手術をしています。

主に50歳以上の高齢者になりますが、多くの方が患っており特別に珍しい病気ではありません。

2.腰部脊柱管狭窄症は生死に関わる病気ではない

腰、お尻、太ももから足の先に、激痛を感じることもありますが、原因が「腰部脊柱管狭窄症」なら生死に関わることはありません。MRI(画像診断)でみると脊柱管が狭窄し神経を圧迫していても痛みを感じない人もいます。痛みを感じるか感じないかは、人によります。「がん」「糖尿病」のように病状が悪化すると死に至る病気ではありません。

しかし、症状が悪化してから手術をしても改善が遅かったり、高齢者の場合は認知症がすすむことがあるので、早めの治療が必要です。

3.治療は保存療法から始める。場合によっては手術も検討。

腰部脊柱管狭窄症の70%が薬やストレッチといった保存療法で痛みが改善されるというデータがあるので、まずは保存療法から始めます。保存療法を3ヶ月行っても症状に改善がない場合や、重度の排尿障害、間欠跛行があるときは手術が検討されます。

足に痛みやシビレのない健康な人の腰部をMRI(画像診断)でみると、約30%の人の脊柱管に狭窄があることがわかっています。脊椎に狭窄があっても痛みを感じなければ、特に治療をする必要ないということもあり、まずは痛みを改善する保存療法を行います。

3−1腰部脊柱管狭窄症の保存療法

・  痛みを和らげる薬、血流をよくする薬の服用
・  硬膜外ブロック、神経根ブロック注射
・  ホットパック、赤外線、マッサージで筋肉をほぐし、痛みを軽減
・  で脊柱管を広げる体操、ストレッチ
・  腰椎の動きを制限するコルセット着用

3−2腰部脊柱管狭窄症の手術法

脊椎が安定の場合は除圧(骨を削る)のみ。不安定の場合は、除圧+固定術を検討。
除圧術(脊椎が安定のケース)
・  椎弓切除術
・  拡大開窓術
・  内視鏡手術

除圧術+固定術(脊椎が不安定のケース)
・  MIS固定術
・  ミニオープン腰椎固定術

手術の目的は、脊柱管(背骨)の中の神経を圧迫している黄色靭帯や骨の一部を削る(除圧)ことです。手術中に筋肉を圧迫することで、手術後に痛みが残ることがあります。そのため、筋肉に負担をかけず、入院日数が少ない内視鏡手術が好まれる傾向があります。
すべり症、側湾症などで脊椎が不安定の場合は、除圧に加え、ボルトなどで椎骨を固定します。

腰部脊柱管狭窄症とは?まとめ

  • 腰部脊柱管狭窄症の患者は推定240万人。
  • 腰部脊柱管狭窄症は「がん」のような生死に関わる病気ではない。
  • 背骨の専門医で正しい治療を行えば、70%の人は保存療法で症状が改善する。
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