腰部脊柱管狭窄症　内視鏡手術

腰部脊柱管狭窄症の手術には内視鏡を使う方法と、昔ながらの背中の筋肉を切り脊椎の一部を大きめに切除してから脊髄の周りの狭窄している部分を削る2つの方法があります。
内視鏡手術は従来型の手術方法より、傷跡が小さく出血も少ないので入院期間も比較的短く済むというメリットがありますが、デメリットもあります。内視鏡手術の最大のデメリットは、「対応している病院が少ない」ことです。

DPCの2013年度のデータによると腰部脊柱管狭窄症の内視鏡手術実績のある病院は全国で48施設でした。同期間に脊椎固定術、椎弓切除術等を行ったのは446施設でしたので、内視鏡に対応している施設はまだまだ少ないようです。

腰部脊柱管狭窄症の内視鏡手術実績のある病院は全国で48施設

将来的に腰部脊柱管狭窄症の手術を考えているなら、腰部脊柱管狭窄症の内視鏡手術の実績のある病院を選択するという方法もあるではないでしょうか？

腰部脊柱管狭窄症の内視鏡手術数病院ランキング

腰部脊柱管狭窄症の手術の中でも、内視鏡下椎弓切除術による手術数を病院別にランキング

※DPCデータより（2013年4月から2014年3月）

＊DPC：厚生労働省が医療報酬の最適化を目的としてできた制度。参加病院は全国1585病院　全一般病床の約55％。
＊DPCに参加していない病院のデータは含まれません。
＊固定術に内視鏡手術は向きません。
日本整形外科学会認定脊椎内視鏡下手術・技術認定医名簿に内視鏡手術専門医が載っているので参考にして下さい。
一般的な手術法を含めた脊柱管狭窄症の治療実績は病院口コミサイトcalooが分かりやすいです。

腰部脊柱管狭窄症の治療実績をcalooでみると川口総合病院、関西医科大学附属滝井病院、日本赤十字社医療センターなどが手術数全体では上位なのですが、内視鏡手術に限ってみるといずれも0件です。腰部脊柱管狭窄症の内視鏡手術は病院によって対応している病院と、していない病院がはっきりと分かれます。

”内視鏡手術数全国1位は岩井整形外科”

東京の岩井整形外科の腰部脊柱管狭窄症の内視鏡手術数は2位の病院を2倍以上引き離していて、圧倒的に多いです。椎間板ヘルニアの内視鏡手術数も多く、内視鏡手術数全体で全国1位です。又、在院日数の少なさも注目です。在院日数8.8日は、他院と比べて短いので、効率的な病院運営がされているようです。

脊柱管狭窄症の内視鏡手術は、ヘルニアの内視鏡手術に比べて難易度が高いので手術実績の多いところは大病院ばかりです。技術力のあるところは、手術失敗により車いす生活になるリスクも低いので評判や手術実績で病院を選ぶのがよいかと思います。

病院利用メモ
大病院の場合、紹介状がないと受診できないことがあります。
事前に専門医の診察日、曜日を確認することをおすすめします。