トリガーポイント療法とは

病院、整骨院などで痛み治療をするときに、トリガーポイント療法、トリガーポイント注射という言葉を目にする機会が増えてきたように思います。このトリガーポイントとはいったい何かというと、痛みを感じる部分とは離れた場所に、筋膜痛の原因があり、その場所をマッサージや注射で治療していくことをさします。「痛みを感じる部分に問題があると決めつけない」というのがトリガーポイントの特徴です。

例えば腰痛のトリガーポイントとしては、中殿筋(お尻)や真相起立筋、腸腰筋(お腹の下)の各ポイントがあります。自分でする場合は、痛みとは離れた各ポイントを、専用器具、テニスボールなどでマッサージするとよいようです。

トリガーポイントを世の中に知らしめた2人

筋膜痛治療のパイオニア的存在なのがJanet Travell氏(1901-1997)です。彼女が1人でこの分野を切り開いてきたと言われています。Travellの患者の一人の第35代アメリカ大統領のジョン・F・ケネディ氏は長年腰痛に苦しんでいましたが、その腰痛を治療してくれたことに感謝し彼女をホワイトハウスの主治医に迎い入れました。トリガーポイント療法の効果を米大統領が認めたということですね。

もう一人がDavid Simons氏(1922-)です。もともと航空宇宙医師をして無重力状態のストレスに対する生理学的反応を測定する方法の研究に取り組んでいたのですが、Travellが空軍で筋膜痛とトリガーポイントについての講義をしたことをきっかけに興味を持ち、それ以降彼女とともに研究を続けました。
TravellとSimonsによる「トリガーポイントマニュアル」(1983年)によりトリガーポイントが広まったのですが、自分でトリガーポイント療法を試すならもう少し新しい本の方がわかりやすいかもしれません。

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